コンビニの7-11は昨年4億5000万杯のコーヒーを販売した。そして今年は9000店舗でコーヒーマシンを2台に増設し6億杯を狙う計画という。1店舗平均150杯の勘定だ。
一方外食組ではドトールコーヒーが始めた「星乃珈琲」での客単価がドトールの3倍、980円を記録している。実に驚くべき数字である。さらに回転寿司店や日本料理店などでもコーヒーを用意するところが増え本格コーヒーの消費は伸びる一方だ。
8%の消費税が始まって2週間経過した。駆け込み需要がそれなりに盛り上がりを見せたが、1日以降の消費がどう動くかはまだ見えてこない。
単純に5%を8%にしているところもあれば、新商品の投入をして商品全体メニューの変更に踏み切ったところもある。価格変更に伴いわからない形での値上げも散見される。新商品、新業態の情報を追っている中で見えてくるものを整理してみよう。「今までにない美味しさ」「快適でリラックスできる雰囲気」「便利でお値打ち感が高い」などの要素が上がって来る。これらは企業が価格以外の価値創造で訴求度を高めていることの証左である。「お客様は値段だけでない価値を求めている」この作戦がデフレ脱却につながるかどうか。不安定な株式相場とともに大変気になる現象である。 価値づくりが今後の重要課題だ。